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2017.06.18 Sunday

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    2016.02.27 Saturday

    ●ダルビッシュ、大谷を語る

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      レンジャーズのダルビッシュ有投手(29)が2016年2月25日(日本時間26日)、日本ハムの後輩、大谷翔平投手(21)のことを大いに語った。昨オフ、初めて共にトレーニングを実施。そこで「(大谷の)筋力はうらやましい」と感じたという。自分よりフィジカルが優れていることを認めつつ、投打二刀流は「僕ならやらない」と断言。自らの野球哲学に照らし合わせた「大谷論」を展開した。

      ダルビッシュと大谷。日本を代表する両右腕の合同自主トレは、意外な形で実現した。

      「ファイターズの球団関係者から、このオフに『中田と大谷が調子に乗ってきてるから、活を入れてくれ』って連絡があって。中田が王様状態で、言えるのは僕しかいないから、みたいな」

      そこで、中田らも含めて食事を共にし、大谷からのお願いを受ける形で合同自主トレをすることになった。一緒に汗を流した大谷は、抱いていたイメージとは違っていた。


      「(練習は)6、7回やったかな。もっと細いイメージがあった。細くて筋力もないのに球が速い、どうなってるんだって思ってた。実際会ったら、筋力的にもジャンプ力とか全体的に優れていた。単純に筋力とだいたい比例して球が速いんだな、と」

      長身からの剛球、相手をなぎ倒す投球スタイル。2人は似ているように見える。だが、異を唱えた。


      「全く違うタイプ。身長が高くて背番号が11ってことだけが共通点。大谷はバネがすごいけど、僕みたいに調整して何か細かいことができるってわけじゃない。逆に、僕が大谷みたいにすごいジャンプできるかとか、いろんな運動で人をアッと言わせられるかといえば、また違う。こういう、完全に違う部分がある」

      自身を「日本人の中でも筋力は高い方ではない」という。その差を埋めるのがトレーニングや栄養の知識であり、工夫だった。


      「大谷の筋力的な部分とかはうらやましいと思うけど、もし僕がそれを持っていた場合、ここまで考えてやってなかったと思う。だから僕はこれで良かった。(一流のメジャー選手と自分では)筋力的に全然違うし、ただ普通にああいう人たちと同じ食生活をしていても勝てない。だから自分で工夫していかないと。できるだけ、ほんと0・1ポイントでもいいから追い求めて、そういう人たちに近づいていくのが自分の野球人生。それが良かったんじゃないかな」

      このオフ、大谷は肉体改造に取り組んだ。体重を6〜7キロ増やし、キャンプイン時には人生初めて100キロを超えた。そこにはダル先生の支えがあった。

      「どこの筋力が弱いかっていうのを見て、メニューを作った感じです」

      ダル自身も24歳だった10年オフに初めて肉体改造に取り組んだ。1日9食を取る日もあった。とにかく胃の中に食べ物を流し込み、ウェートトレに没頭した。


      「あの時の僕は、単純に何でもとりあえず食べて、トレーニングしていた。細かい栄養のことや、休養の取り方について考えが確立されていなかったから。今はある程度『これが僕の思う正解』と言える域にまで来た。大谷は『すぐ体重増えます』みたいに言うけど、それは俺が言ってることをやってるから。彼は最短コースで簡単にできてる。僕と大谷の年齢が逆だったら良かったのに(笑い)。僕の場合、そういう人がいなかったから。全部自分でやっていくしかなかった」

      日本ハムがアリゾナ州ピオリアでキャンプ中、ダルは当地を訪問。栗山監督からは二刀流についての話題も振られた。


      「どうやったら負担がないか、について話した。中6日(登板)の間に1回くらいDHを入れたって、それが成長の妨げになるとは思えない。死球とか、走って(負傷する)とか、そういうリスクはあるかもしれないけど、単純に体に対して疲れとかはあまりないと思う」

      二刀流を続ける大谷を、ダルはどう見ているのか。


      「彼の人生だから、本人がやりたければやればいいと思う。ただ、僕がもし大谷と同じくらい打撃も投球も良かったとしたら、どっちかに絞る。僕は、なるべく上に行きたい(投打どちらかを極めたい)って考えだから。2つやるってことは、上に行く確率が減るわけじゃないですか。2分の1とは言わないけど、パーセンテージ的に落ちることは確かだから、僕だったらしない」

      将来の大谷に、不安を感じている部分もある。


      「僕がある程度、何を聞かれても大体ちゃんとしたことが答えられる状態で大谷に伝えられることは、彼にとってはすごくいいことなんですよ。ただ一つ問題がある。僕はここまで、遠回りしてみんなが思いつくようなことを大体やってきた。ただ手を出すだけじゃなく、それなりにやってみて、引き出しがある。彼にはそれがない。このまま、いいものだけをやっていくと、大谷自身が後輩たちに伝えていけない存在になってしまう」

      目指すところは日本球界の永続的な発展。大谷には、いつか後輩に何でも教えられる立場になってほしいと願う。


      「結局、プロ野球選手が残していく結果って、本人の自己満足な部分があると思う。例えば(カブスの)アリエタが22勝、サイ・ヤング賞取った。ファンは喜ぶけど、それが球界の発展につながるかというと、そうじゃない。発展を目指すんだったら、選手個人個人が後輩に伝えていけるようなことをやっていかないとダメ。そこはやっぱり追い求めていってほしい」

      だから、大谷には、自身が教える方法だけじゃなく、さまざまなことにトライすることを勧める。


      「気になったものは何でもやった方がいい。成功するには、その前にリスクがある。そのリスクを怖がる選手ばっかり。そうなってしまうと、その先に行けないし、自分の殻を破れない。そこをどんどん行ってほしいな」

      今後も一緒に練習をしていくのかは大谷次第だ。


      「僕は別に一緒にやりたいってわけでもないから。向こうがもし、新しい情報をくださいとか言うのだったら、僕はいつでも時間を取る」

      そのチャンスは大谷だけに限った話ではない。門戸は全ての選手に開いている。


      「誰にでも教えます。一回会って、ちゃんと話聞いてるなとか、僕の言ってることを反映させてるなって分かれば、それは時間は取る。けど、そうじゃない人には…そんなに暇じゃない」


      日本球界発展のため、自分が得た知識や経験は惜しみなく還元する。高い志を持った選手が、扉をノックしてくるのを待っている。



       
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