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    2014.09.22 Monday

    ●田中将大はこれから未来が拓ける。絶対に無理はいけない。2

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      盛大なオベーションを浴びてヤンキースタジアムのマウンドを降りる途中、田中将大は帽子に手をあててファンに応える仕草を見せた。

      そのポーズが控えめだったのは、6回一死で降板することに満足ではなかったからか。それとも、米国的な儀式にまだ慣れていないからか。しかし、その瞬間を除けば、現地時間9月21日(日本時間22日。以下、すべて現地時間)の復帰登板でぎこちない部分はひとつもなかった。

      「久しぶりでしたけど、全体的にはなかなか良かったんじゃないかと思います」
      試合後に本人もそう語った通り、7月8日以来となるメジャーのマウンドで25歳のエースは故障以前と変わらぬ安定感を見せつけた。

      右肘靭帯の部分断裂からのカムバック戦となったブルージェイズ戦で、5回1/3を投げて5安打1失点、1死球。70球中48球がストライクと制球の良さは変わらず、3ボールまでいったのも一度だけ。久々とは思えぬ投球でチームを5−2の勝利に導き、個人としても13勝目(4敗、防御率2.47)を挙げた。

      「マック(ブライアン・マキャン捕手)に『田中の持ち球の威力は同じか?』と尋ね続けたけど、『イエス』という答えだった。とても勇気づけられたよ」ジョー・ジラルディ監督もそう述べて、内容の良さに顔をほころばせた。

      その直後、「今日の投球を見て、田中が今季を通じて元気でいてくれれば、とあらためて思わなかったか?」という類いの質問が続けざまに地元メディアから飛んだのも印象的だった。2年連続プレーオフ逸目前のチームの指揮官には酷な質問で、「そんなふうに考えたことはなかった」とジラルディは口を濁した。しかし、威風堂々としたエースの安定ぶりを見て、“失われた2カ月間”に思いをはせたファン、関係者は実際に多かったに違いない。


      田中の投球に話を戻すと、故障離脱前と1つだけ違う点があったとすれば、この日は得意のスプリッターが少なめで、カーブ、シンカーが多かったことである。

      特に大きなタテの変化球は効果的で、70球中11球がカーブ。中でも5回表に対した3人の打者の初球にすべて70マイル(約110キロ)台のカーブを投げ、簡単に3者凡退に抑えたことは象徴的だった。

      今回の試合前、“魔球”スプリッターの使い方が最大の注目点だと感じた。離脱前まではスプリッターが全投球の25%を占めたが、右肘靭帯を痛めた後で、肘への負担が大きいとされる球種を多投するのはリスキーに思えた。案の定、復帰戦ではスプリッターも要所で使ってはいたが、普段以上に緩急で勝負しようとする姿が目立った。

      低めに丁寧に投げ込む点は同じでも、配球という意味ではモデルチェンジを感じさせたカーブ、シンカー中心のスタイル。そのコンビネーションでの組み立てこそが、今後の基本となっていくのだろうか……?

      もっとも、本人は「カーブがすごく良かったから増えたんだと思います」とだけ語り、新スタイルへの移行をやんわりと否定した。

      「カーブで初球からストライクが投げられれば、早いカウントでアウトが取れる。打者の目先も変えられる。スカウティングリポートからゲームプランを用意しても、調子が良い球種が見つかれば、それを使っていくものなんだ」マキャン捕手に確認してもそんな答えだったのだから、田中のコメントは単なる煙幕ではなかったに違いない。ただそれでも、より多彩だったこの日のピッチングが、今後へのヒントになることは間違いないだろう。


       

      多くの球種を操るかつてのヒーローと同様



      「多くの球種を持っていて、そのすべてをカウントに関係なく自信を持って投げ込んでくるという意味で、田中はデビッド・コーンに似ている。コーンもまたどんな球種でもストライクが取れる投手だったからね。そして、彼もまた“自分がやってやる”という強烈な意思の強さを持った投手だった」

      復帰戦での田中の投球を見ながら、今年6月ごろにデレク・ジーターがそう話してくれたのが頭によみがえった。

      1980〜90年代に全盛期を過ごしたコーンは、メジャー通算194勝を挙げた本格派右腕。ヤンキース時代の99年に完全試合を達成し、通算3度(個人としては4度)の世界一に貢献して地元のヒーロー的な存在になった。そのコーンもまた、ジーターの言葉通り、速球、カーブ、スライダー、スプリッターなど田中同様に多くの球種を操る投手でもあった。


      「スプリッターは田中を一段上のレベルに押し上げる武器。それがなくても彼は“グッド”なピッチャーだが、“グレート”ではなくなってしまう」


      ア・リーグ某チームのスカウトのそんな言葉には、恐らく真実が含まれているのだろう。ただ、往年のコーン同様、複数の球種をいつでも投げられる器用さを持った田中なら、スプリッターへの依存度を多少下げても打者を打ち取るすべを見つけられるのではないか。復帰戦でブルージェイズ打線をケムに巻いた姿の中に、そのポテンシャルを垣間見た気がした。

      スプリッターの多投がケガの原因だったのかどうかは誰にも分からないが、よりバランスの良い配球が、健康、能力の両面で選手寿命の延長につながるのは事実に違いない。この日のようにカーブ、シンカーを勝負球のスプリッターとよりうまく融合させられれば、投手としてさらにスケールアップした姿を見せることだって不可能ではないかもしれない。

      未来への答えが見えてくるのは、復帰後2度目の登板が予定される27日のレッドソックス戦か。いや、やはり来年以降となるのだろう。


      とりあえず、今は久々のメジャーマウンド後に田中の肘に何の異常もないことを願いたいところだ。エースが新境地を示した上で好投し、ジーターも2安打を放って完勝した9月21日は、ヤンキースファンに久々に笑顔が戻った1日だった。それだけに、来季以降に向けて、ニューヨークの人々は今では田中の完全復活をこれまで以上に願っているに違いない。



       

      【MLB】ヤンキース監督が田中将大の復活を確信 「全てが怪我をする前と全く同じだった」

      Full-Count 9月22日(月)13時44分配信


      「私は勇気付けられた」

      75日ぶりとなったメジャーのマウンド。21日(日本時間22日)のブルージェイズ戦で復帰登板に臨んだヤンキースの田中将大投手が今季13勝目(4敗)を挙げた。5回1/3を投げて、5安打1失点4奪三振無四球。白星は7月3日以来、80日ぶりだった。靭帯の部分断裂からリハビリを続けてきた右腕は久しぶりのメジャーでの登板を乗り切った。

      そのピッチングを見て、ジョー・ジラルディ監督も復活を確信したようだ。地元紙ジャーナル・ニュースなどが報じている。

      ジラルディ監督は「もしも、あれほどの効果的なピッチングをするには、コントロールが最高でなければいけない。マック(マッキャン捕手)と話したが、彼のスプリットは以前と同じ。スライダーも同じ。全てが怪我をする前と全く同じだった。初球は92マイル(148キロ)だった。予期していなかったけれど、私は勇気付けられた」と語ったという。

      田中は7月8日のインディアンス戦後に痛みを訴え、故障者リスト入り。負傷離脱するまでは抜群の制球や伝家の宝刀スプリットなどが高く評価され、サイ・ヤング賞候補にも推されるほどだった。指揮官はその当時の投球と比べても遜色がなかったとし、田中の復活に手応えをつかんだ様子だ。

      ブレッド・ガードナー外野手は「落ち着いて、良いボールを投げていたように見えたね。素晴らしいピッチングだったし、週末にまた彼の後ろで守れるのが楽しみで仕方ないよ」と語っている。

      快投から一夜明けて田中の右肘に異変が生じなければ、週末のレッドソックス戦で今季最後の勇姿を見せることになる。




       



       

       
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